汐月の実家を後にして、近くの公園にやって来た
既に21時を回ってる
公園のベンチに座った汐月は呆然としていた
「汐月、飲む?お茶、買って来たよ」
「あぁ、サンキュ」
喉が渇いていたのか、一気にそれを流し込んだ
「お線香…結局あげられなかったね」
「そうだな。母さんが、あんなだし。家に住んでる時も、母さんが居ない時にしか仏間に入らなかったし…まあ仕方ねえよ」
そう言った汐月は星空を仰ぎ見た
「そうだ、ホテル。探さなきゃだね。ビジネスホテルだったら空いてるかな?」
携帯を手に取って検索してると、汐月が肩に頭を預けてきた



