❁live your life❁



汐月の実家を後にして、近くの公園にやって来た


既に21時を回ってる



公園のベンチに座った汐月は呆然としていた


「汐月、飲む?お茶、買って来たよ」


「あぁ、サンキュ」



喉が渇いていたのか、一気にそれを流し込んだ



「お線香…結局あげられなかったね」


「そうだな。母さんが、あんなだし。家に住んでる時も、母さんが居ない時にしか仏間に入らなかったし…まあ仕方ねえよ」



そう言った汐月は星空を仰ぎ見た



「そうだ、ホテル。探さなきゃだね。ビジネスホテルだったら空いてるかな?」


携帯を手に取って検索してると、汐月が肩に頭を預けてきた