ようやく落ち着きを取り戻したおばさんは、ようやく私に気づいてくれた 「そう言えば、あなたは?」 「あ、お久しぶりです。辻本珠希です。覚えていますか?あ…あと、これ。つまらない物ですが…どうぞ」 出すタイミングを逃してしまった親から預かった手土産をテーブルの上に置いた 「辻本、珠希……。あ〜、思い出したわ!昔、住んでいた所のお隣さんのお嬢さん」 「はい!ご無沙汰してます」 パッと明るくなった表情は、昔のおばさんが垣間見えて少し安心した でも、それもほんの束の間だった