「お久し振りです。珠希……辻本です。ご無沙汰してます」 挨拶をして顔を上げると、麗(うるわ)しかった頃の面影を全く感じさせない姿に変貌し、変わり果ているおばさんの姿があった 「……どうぞ」 なんの反応も見せないままのおばさんに案内されてリビングに行くと、ひんやりした空気が体温を下げてくれる おばさんは、そのまま無言でキッチンへ向かう 少し戸惑いを感じていると、汐月が私の手を取りリビングへ案内してくれた