❁live your life❁



「で?何日から行くつもりなの?帰省ラッシュに遭(あ)わないようにしなきゃね」




そう言いながらカレンダーをチェックする母親


「ママ、まだ何にも決まってないから」


落ち着くように促しても、私と汐月を置いて話しはどんどん先に進んでいった



汐月が言うには長居はしないと言う事で3日分の着替えを詰め込んだキャリーバッグを手に取り、母親が買ってきたお土産を受け取った


「忘れないように渡してね」



「分かってる」



靴を履き玄関のドアノブに手を掛けた時、ガチャッと勢いよくドアが開いた


「荷物、トランクに乗せるから貸してごらん。汐月君も待ってるだろうから、急いで」



「うん。じゃあ、行ってきます」



「気を付けてね」


外まで見送りにきた母親に手を振った