このまま玄関に放置するワケにもいかず、泣き続ける弥生を部屋まで連れて行き落ち着かせた
「ほら、ミルクココア淹れたから飲めよ」
思いっきり泣いて少し落ち着いたのか、その瞳に涙はもうなかった
「弥生、俺はさ…お前の事 恋愛対象として見れないけど、かけがえのない大切な親友だと思ってる。転校して来たばかりの俺達に真っ先に声を掛けてくれて…俺の片割れが居なくなった時も、ずっと側で励ましてくれた。俺は、お前に救われてるんだよ。だから、これから先も俺とお前のこの関係を壊したくない。それが俺の本音だ」
「かけがえのない、大切な親友……」
ポツリと呟いた弥生はグッと何かを飲み込むかのように息を大きく吸った
弥生自身、消化しきれない気持ちがあるのだろうが…こればっかりは俺が踏み込むような事じゃない



