カァッと顔に熱が帯びる
「この前…海、楽しみにしてたんだけど。アイツがいたから……」
「…うん」
弥生ちゃんも連れて来れば良かったのに…
思わず口にしそうになったけれど、その言葉を飲み込んだ
今こうして弥生ちゃんの事を聞いて安心してるから、そう思えるだけで
何も知らなかったら、今よりも もっと嫉妬してた
「だから今度、二人で海行くか」
「え?」
思いもよらない言葉で、思わず汐月を見た
「だって、俺だけじゃん。珠希の水着姿、見てないの」
「なっ……」
改めて言われると恥ずかしい
夜で良かった…
さっきから顔、真っ赤だ
「んで?一緒、行ってくれるの?」
コテンと首を傾げる姿が、なんだか可愛く見えた
「うん、行く。行きたい!」
嬉しい
汐月から誘ってくれるなんて思わなかったから



