「汐月…その……、聞きたい事があって」 伺うように汐月を見ると柔らかい笑みを浮かべ、私の頭をそっと撫でる 「弥生ちゃん……とは、ただの友達?それとも…」 彼女だったりするの? そう聞こうとしたけれど 「安心しろ。珠希が思ってるような感じじゃねえよ」 「それって……」 はっきり言ってくれなきゃ分からない ベンチの背もたれに体を預けて、天を仰ぐ汐月を見つめた 「あいつ、男だから。珠希が心配するような事はない」 「………………………ん?」