遠くから波の音が聞こえてくる 不思議と気持ちが落ち着いて、この沈黙すら心地良い 月の光に照らされた汐月の横顔を見つめてると不意に視線が絡まった 「少しは落ち着いたか?」 「うん…ゴメンね、気を遣わせて」 熱を含んだ海風が潮の香りを運んでくる 何て言葉にしたらいいのか、どう言えばいいのか… この感情を汐月にぶつけて、嫌われたら…? でも、きっと汐月は私が話すのを待ってくれているんだろう