❁live your life❁



目の前には汐月がいて、何故か視界がボヤけていく



「汐月…」



溢れる涙を手で拭ってると、グイッと汐月の胸元へと引き寄せられる



「お前、何かあった?」



「な…にも、ない「何もない事ねえだろ」」



私の背中に回した汐月の腕に力が入る



「弥生、悪いけど先に帰って」



「………分かった」




汐月の腕の中で聞こえてくる遠ざかる足音



少しだけ安心している私がいる