❁live your life❁


色とりどりの花火を見ている汐月に静かに視線を移す



目の前に汐月がいるのに…
手を伸ばしたら届きそうなのに…



どうして、こんなに距離を感じるんだろう


そんな事を思っていると、ふと視線を感じて周りを見渡す


目が合ったのは弥生ちゃんだった


刺すような目線



何か気に触るような事をしたのかと考えるけれど、思い当たる節がない



そのまま何も無かったかのように花火へと視線を戻した



「あ〜、終わっちゃったなー」



終わりの合図と共にアンチ君の言葉で現実へと引き戻された