「…ありがとう。でも、平気だから」 力なく笑うしかなくって アンチ君が私の心配をしてくれてるのは分かる けれど、私には まだ時間が必要で… だからといって、汐月から距離を取ろうとは思わない 矛盾した感情がグルグルと私の中で渦巻いていく アンチ君と二人で、たこ焼きを手にして屋台を見て回った 「そろそろ戻ろうか」 アンチ君が時間を確認すると19時を回っていた