アンチ君が言った言葉が、これだけの雑音の中で、やけにクリアに聞こえてドキンと心臓が跳ね上がった 「な…んで?」 「この前の海水浴から思ってたんだ。ビンゴでしょ?」 自分では普通にしてるつもりだったのに、ほぼ初対面のアンチ君に気付かれるなんて思いもしなかった 「何か悩みあるなら相談に乗るよ。俺で良ければだけど」 失恋したも同然の私が相談したからといって、現状は変わらないし…どうする事も出来ない