「……うぜぇよ。離せ」 ーーーーーえ? 一瞬で頭が真っ白になった 私を見下ろす酷く冷たい目 「汐月、なんでしょ?私だよ、珠「離せっつってんだろ!」」 勢いよく振り払われた手が宙を彷徨う 彼が私の横を通り過ぎる瞬間ーーー 「失せろ」 ポツリと呟いた言葉は、風と共に消え去って私を置き去りにした