せっかく皆で海に来たんだ 「珠希、早く行こうぜ!」 着替えが入った荷物をコインロッカーに預けた聖奈は、私の腕を引っ張り海へ向かって走って行く 一頻(ひとしき)り遊んで海で冷えた体を軽くタオルで拭いてパーカーを羽織った 汐月は今頃、あの女の子と何してんのかな… せっかく一緒に水着を買ったのに… 波で水面がキラキラと太陽の光を反射している海を眺めては、はぁ…っと重たい溜め息が漏れる