私には何の連絡もなかった 小さな棘(とげ)が刺さったみたいにチクリと胸が痛んだ 「なんか九州から知り合いが来てるとか言ってたな」 景親君は浮き輪を膨らましながら、私を心配そうに見た 九州… もしかして、あの女の子? 確かにキャリーケースとボストンバッグを持っていた あの日の光景が脳裏に鮮明に思い出させる