財布と携帯を持って外に出ると、ジメッとした空気が肌に纏(まと)わり付く 「あつ…」 一瞬で汗が額に滲み、蝉の声が暑さを倍増させる 急いでコンビニへ行き目的のアイスをゲットした私は、店内のフリースペースで体を冷やしながらアイスを食べる 外の景色を見ていると、汐月がこちらへ歩いて来るのが見えた 店内に入る様子もなくタオルを首に掛け、汗を拭いながら周りをキョロキョロと見渡している どうやら誰かを待っているみたいだ