地元の駅に着くと、海の香りが鼻を擽(くすぐ)った もうすぐ日が暮れると言うのにジリジリと肌を焦がす 「なぁ珠希。夕日が沈むの見てから帰らね?」 「うん、いいよ。じゃあ、公園に行こっか」 また昔みたいに こうして肩を並べて海風に吹かれながら沈みゆく夕日を見られる日がくるなんて思いもしなかった