❁live your life❁




手を引かれたまま汐月のアパートへやってきた



外はパラパラと小さな雨が降り始め、アスファルトの色を変えていく
  


部屋に入るのは2回目



コトッとテーブルに置かれたコップは、カランと涼しげな音を立てた



「どうしたんだ?何かあったのか?」



隣に座った汐月は、俯いた私の顔を心配そうに覗き込んだ