でも そんな偶然あるわけなくて諦めて帰ろうと牛乳を片手に外に出てみれば太陽が水平線の向こうへと沈みかけている 今日は梅雨の中休みで久し振りに太陽が顔を出していた 夕日が沈むのを見て帰ろうと少し遠回りして公園まで足を運んだ すると、そこには会いたかった人物がいて、沈みかけていた気持ちが一気に上昇する 「ゆ………ッ」 声をかけようとした瞬間、足が地面に張り付き言いかけた言葉を息と一緒に飲み込んだ