これは重症だな 手を胸に当て、思わず ため息が出た 「どうした?」 そんな様子を見て 少し前屈みになった汐月は私の顔を覗き込んで、額に手を当てた 「……ッ」 心拍数上昇 「顔、赤いけど……熱はなさそうだな」 それは、あなたのせいなんだけど…… 「平気。大丈夫だから」 何とか誤魔化し、その場を切り抜ける