不穏な空気が 一気に流される
「おー、待ってな。なりはあんなんだけど、皆 いいヤツばかりだけど…平気?」
男の子に手を上げて軽く返事をした景親君は、私に気を遣ってくれてるのか顔を覗き込んできた
私が怖がってないか心配なのだろう
でも、そんな心配なんて必要なくて
むしろ、今の聖奈を前にしたら 声を掛けてくれた男の子も神に見えるのは何故なんだろう
「うん!!平気!!!」
思った以上の声が出て、思わず口を手で押さえ自分でも内心驚いてると、クスリと笑った景親君が不機嫌な聖奈の肩に腕を回して歩き出した
そんな二人の後ろを慌てて付いて行く



