私は海月と再会して初めて彼の弱さに触れた気がした
そんな彼の支えになってあげたい…そう思った
部屋に戻って来た海月は私の隣に座って、写真に手を伸ばす
「珠希、お前も…」
「どうして?どうして、海月は自分の存在を否定するような事を言うの?」
写真を見つめる彼は何を思っているなだろう…
「海月。もしかして自分を責めているの?私が言うのは違うのかもしれないけれど…でも海月のせいじゃない。だから自分を責める事はしないで?」
海月は小さく笑うと
「……今は、まだ海月には戻れないんだ」
真っ直ぐ、瞳を逸らさずに言われたら…頷くしかないじゃない



