手加減というものはなく、木製のバットで容赦なく殴られ意識は、途切れ途切れで…このままじゃ助からないかもって本気で思った
殴られている間、印象に残ってるのは、男の拳に入った蛇の入れ墨と目尻に光るピアス、そして中指に嵌められたドクロの指輪
そんな時
『もう、止めて下さい。お願いします』
そう言って、俺の為に頭を下げている姿が視界に入った
それでも、アイツらはニヤニヤ笑いながら
『そこまで言われたら、止めてやってもいいぜ?ただし、お前がコイツの代わりになればの話だがな』
ギャハハと下品に笑いながら、そう言った
『本当ですか?』
男達は俺だけを残して去って行った
俺の片割れと共に



