一息ついた時、頬に傷がある男がニヒルに笑っていた



「動くなよ?ガキ。あの女が どうなっても知らねーぞ。おい!女、離すんじゃねーぞ!!」




男の視線を辿っていくと拘束されている珠希がいた



「ッチ!」



何でいるんだよ!


珠希が捕まっている以上、手出しは出来ない



男は俺の動きが止まったのを見て、腹部に重い蹴りを入れた




「ーーッ」



抵抗しないと分かった途端、地に伏している奴らを起こすと集団で襲いかかってきた