開店時間に合わせて近くのスーパーへ足を運ぶと、目の前に見た事がある顔ぶれが現れた
「よぅ、兄ちゃん。また会ったな。兄ちゃんにさ、聞きたい事があるんだよ」
ニヤニヤしながら俺を囲むように指示を出した男が、俺の肩に手を回しながら覗き込んできた
「昨日の。あの姉ちゃん、知り合いなんだろ?また、会いたくてさ。連絡先、教えてくんねえ?兄ちゃんがした事、水に流してやるからさ。な?」
昨日、珠希を連れて行こうとしてた奴ら
「連絡先、知ってたとして…俺が素直に言うと思ってんのかよ?教えねえよ、てめぇらみたいなクズにはな」
冷めた目で男を見やる
「んだと?もう一回、言ってみろや!!」
頬に傷がある男が叫んだと同時に、周りの取り巻きが一斉に動き出した



