こうして改めて見ると不思議な感じだ 「わざわざ送ってくれて ありがとう。じゃあ、おやすみ」 そう言って、手を振る彼女に名残り惜しい気持ちでいっぱいになる それを振り払うかのようにポケットからクシャクシャになった千円札を取り出し、珠希に渡し足早にアパートへと帰った