【短編】眠り姫に口付けを。





『言葉には出来ないよ……きっと、その相手のどんな所も受け入れられるんじゃないかな』


『相手が悲しかったら自分も悲しい』


『嬉しかったら…嬉しい』


『笑ってたら自分も笑顔になれて』




僕はそんな彼女の言葉に対して『綺麗事』だと言った。




だってそんなの。



綺麗事だと思ったからだ。




僕の周りのモノも。


僕の目に映るモノも。



変わっていく

裏切っていく

消えていく。