そしてそこには僕が探していた猫と…
「誰…?」
女の子が一人。
草の上に寝っ転がっていて、その瞼は閉じられている。
長いまつ毛と規則正しく聞こえてくる寝息が妙にこの雰囲気にしっくりくる。
何でこんな所で、寝ているの…?
猫はその不思議な女の子の頬へペロリペロリと舐める。
「…んっ……ん?」
急にバチッと開かれた目。
瞳は微かに太陽の光を受けて明るく透き通って見えた。
そしてその大きな目が僕を捉えるまでそう時間は掛からなかった。
目と目があった瞬間。
驚いたような…信じられないとでもいうような。
見てはいけないものを見てしまった。とか、…そんな表情で僕を見る。

