「…で、本当にどうしたの?」 とりあえずあの和馬の様子から見ると、 きっと僕に何か用事があったんだろう…なんて思う。 「そうだよ!…お前、椿ちゃんと付き合ってるって本当なの??」 「え、何それ」 突然何を言い出すかと思えば… 「誰が言ってたの…?その変なこと」 僕はそう言うと付いていた肘を動かして腕をまっすぐ伸ばす。 「いやいや…皆知ってるって!何かお前と椿ちゃんが二人でよく逢ってるのを見た奴がいるとかいないとかで── って話し聞けよ!!」 そのまま僕は席を立つと一目散に駈け出した。