──…。 『…ねぇ、君は何をしてるの?』 幼い僕は問い掛ける。 でも彼女はピクリとも動かない。 …?? 『そんな所で寝てたら…風邪、引いちゃうよ?』 言葉を繋ぎながらその彼女の側まで、 ゆっくりと足を忍ばせる。 草むらの花がたくさん咲き乱れている、この場所。 春の匂いがする、 この場所。 そこで君は眠っていた。