【短編】眠り姫に口付けを。





でもそんな自分を否定して、


軽蔑してもいる。




特に意味なんて無い。


存在しない。



「ほん、と…疲れた」


改札を通ってからホームに向かう。



あと二、三分で電車か来る。


ポケットに手を突っ込んで、マフラーに顔を埋める。



それだけで少し



幸せな気分にもなった。