「うん、行く。恵美ちょっと旦那借りていいかな?」

「どうぞー、この人友達いないから遊んでやってー」

「やっぱしー」

「そうなのー」

「こいつらー!」

俺たちは恵美を置いて二人で家をでた。

俺たちは昔から何かあるたびに通っていたBAR(bond)に向かった。

店に着くまで10分、

久しぶりに奈緒とあったのでぎこちなかった。

手も握れない。

「いつ結婚するんだ?」

「プロポーズの言葉は?」

「指輪は?」

など、俺は沈黙が怖く、質問攻めした。

いずれも奈緒は

「ない」

と、わけのわからない応え…

「結婚てなんだろう?」

とかしきりに聞いてくるし・・・、

本当に大丈夫なのか?

ただ勢いで結婚するんじゃないのか?

そう考えてるうちに、BARに着いた。