ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「また前みたいに飲みにいくか?」

「うん」


・・・しかし、気持ちが冷めていたのか、わだかまりがあったのか、そのメール一通が最後・・。

結局、何も解決していないという気持ちがあったのかもしれない。

それからも会うことはなかったし、俺から連絡しようとも思わなかった。

俺はまた心を閉ざしはじめた。

あの過去の出来事から何年もたち、また同じことを繰り返し始めていた。

恵美と奈緒は普段、遊ぶ付き合いはしていない。

なぜ奈緒と恵美は会っていたのか・・。


奈緒と恵美は友達ではあるが、ここ数年は俺と奈緒が飲みの約束をして、恵美が子育ての合間をぬって来る。

そんな感じだった。

奈緒と俺の方が、

奈緒と恵美よりも会っていた。

・・恵美を利用して俺たちが自然に再会することが難しい。

さて・・仲直りはしたが、俺は一度醒めた気持ちを立て直すのは難しいと思っていた。

何か大きな事件でも起きない限り…、

気持ちは戻ってこないかもしれない。

そんなときに<大事件>は起きた。

全く考えていなかったことだけに本当にびっくりした。