ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

今だって、その時思ったことは忘れちゃいねえ。

だから・・・。

俺は色んな意味で根性入れようって決めた。

別に、リーパーかけてボンタンはいて

そんなのを真似するわけじゃねえ。

“俺には根性がねえ”

そう思い知らされちまったから

他人に見透かされねえうちに

“根性”を身に付けてやろうと思ったのさ。

その日―面接は無事に終わった。

俺はこの真面目な格好で

喧嘩なんか売ってくるやつはいねえと思ってた。

けど・・・いたんだよ、その馬鹿なやつが。

「こらぁ、待てよ」

別にビビッたりはしなかった。

喧嘩になれてねえ分けじゃなかったからな。

そいつは俺を知ってたよ。

「瀬那だろ、てめえ。でけえツラしてんだよなぁ、ムカつくんだよ」

「面倒くせえから、入学してからな」

俺は言ったよ。

「てめえ、ざけんじゃねーぞこらぁ」

先に手をだしたのはあっちだった。

普通ならそういう奴が勝つんだよ。