ソウルメイト~男女の親友ってあるの?


俺と奈緒と恵美と三人で、

冬が始まりかけたばかりの夜に、外で飲んでいた時―。

恵美は、美月が気になるから先に家に帰ると言い出した(祖母に預けてる)。

「二人でゆっくり飲んでなよ」

「パパは帰らなくていいのか?」

「帰ってほしいのか?」

「帰りたきゃ帰れ」

「寂しいって言えないのかね、こいつは」

「はあ?」

「まあまあ。たまになんだから飲んでなって。私は大丈夫だからさ」

・・・奈緒と居酒屋で飲むことになった。

「あんた、子育てしてんの?」

「あんたって・・・、奈緒さん酔ってますかー?」

「いいから質問に答えな!」

「んー、オムツは替えねー。男たるものオムツの交換などせん!」

「あんたからは昭和の匂いがするわー、悪臭だー」

「ふっ、いいんだよ。それが俺!」

「お前、自分のこと亭主関白だと思ってんだろ~?」

「俺は亭主関白だよ」

「馬鹿なやつだ・・」

「ああ?」

「恵美にころがされてんだよ~ん」

「ふっふっふ・・、んなのわかってんよ。分かってて、分からない振りするのが大人ってもんよ」

「まったく、その場しのぎのいい訳しやがって~」