ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「ばかじゃん、相変わらずだね~」

「冗談だよ、冗談」

「・・なんだ、冗談か」

奈緒はそういい笑った。

俺が口ごもっていると

「瀬那ー、これにしなよ。写真たて!恵美との2ショット写真いれなー」

「・・・ばーか」

俺たちは苦笑いした。

帰りの車中

「チョコレート食べる?」

「チョコ?」

「今日は何の日かわかる?」

・・・そうだ。

この日はバレンタインデイだった。

何年ぶりの奈緒からのチョコだろう。

記憶が蘇える。

「んー…」

「ん?」

「いや…なんでもない」

「おいしくなかった?」

「いや~、愛情こもってんなってさ」