ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

とりあえず俺はぎこちないのが嫌なので、車が走り出し30分、

高速に乗ったあたりで

【今日だけ昔みたいにカップルにならないか?】

と奈緒に提案した

「恵美には悪いけど、それおもしろーい」

奈緒がようやく無邪気に笑った。

と同時に奈緒が助手席から手をだしてきた

「手・・・ つないであげようか?」

「えっらそうにー、さっきまで緊張してたくせに」

「はあ?してません。」

「してました。」

「眠かっただけです。」

「ずっと、寝てろ!」

「おう、安全運転で頼むぜ」

奈緒は偉そうに言った。

俺達は笑いながら手をつないだ。

「ねえ、久しぶりだね・・、手つなぐの・・」

「・・ああ」

「ねえ、覚えてる?瀬那が連れて行ってくれた公園」

「そりゃ、覚えてんよ。俺はアルツハイマーか・・」

「ははは、そうだよね・・、ああ、あの頃楽しかったねー」