ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「俺と付き合ってください」

「ははは、いーよー。瀬那、真面目だねー」

もう季節は冬に入り始め、

寒い時期だったのに、

恥ずかしさとむかつきで顔が真っ赤になって、体が熱くなった。

でも、

その時、まだ俺は人間に対して不信感はあったよ。

いつか裏切られるんじゃねーか・・・

だから心底本気になるのはやめようと思ってた。

恵美には失礼な話だけど仕方ない・・

ビビッてたんだ。

「本当に私のこと好きなの?」

恵美は不信に思う時もあったらしく、たびたび聞いてたな・・

【好きだけど、だけど怖いんだよ・・・】

そんなことは中途半端なプライドのせいで言えなかった。

恵美と付き合い始め半年たち、奈緒とはたまに会う関係になった。

みんなで遊ぶ仲間として。

このころには孝次と奈緒は別れていたんだ。

孝次と俺も会わなくなっていた。

俺は奈緒がフリーになったのを<きっかけ>に

昔みたいに元に戻りたいって気持ちになった。