ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「もしもし…ん? あれ? 奈緒? おまえ孝次ほったらかしで俺に悪戯して、孝次が可哀相じゃねーか、孝次つまらなそうだったぞ」

みんなの手前、照れのあまり説教してしまった・・・ 

しかも、この電話なぜか奈緒だと思ったら違った。

まあ考えてみりゃ当たり前なんだけどさ。

昔の携帯は名前がでない。

声で判断するしかない。

「あの…恵美です」

「あっ!? あれ? おつかれ!!」

「奈緒だと思ったんだ?」

「い、いや、ごめん」

奈緒と恵美は声がすげー似てる。 

話し方も。 

やはり友達だから似てくるのかな、

つか、奈緒はこのころはポケベルだった。

「大丈夫だよ。私は全部知ってるし、でも、今は奈緒とは関係ないんでしょ?」

「・・・あー そうだよ。今は孝次の彼女だしな。俺には関係ない」

俺は自分の気持ちに嘘ついてたよ。

でも、恵美は素直に俺の言葉を信じた。

そして恵美とデートの約束をしたんだ。