ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

俺は奈緒と話したい気持ちもあったが、

【あの頃】

とは人を見る目が変わってしまった自分が怖かった。

奈緒と付き合い始めた頃、幸雄、麻紀・・・

あの頃の純粋な気持ちなんて当の昔になくなっていたんだから。

―俺は
【人を信じない】


今は俺の彼女ではないんだし・・・関係ねーし。

そう開き直って、

・・奈緒と話したい気持ちを抑えて、

俺はこないだうちにきた恵美の横に座った。

恵美は親しみやすかった。

昔からの知り合いみたいな感じがして、一緒にいて違和感がないんだ。

ずっと前から知っていたような感じだった。

恵美の自然な態度に、俺も全てまではさらけだしてはいないが大分リラックスしていた。

「恵美ちゃんは彼氏いるの?」

「えー、いたらこういう所こないですよ」

「いい子ぶってんなー」

「ひっどーい」

恵美をからかいながら楽しんでいた。