18時30分、鵠沼海岸で電車を降りて
俺達4人は30分程海岸を歩いていると
花火が高々と打ち上げられた。
「おっきな 音だねー!」
奈緒が俺に向かって言う。
「なにー! きこえねーよ!!!」
「音がおっきいっていったのー!!」
奈緒は砂浜を歩きながら喋って、すっかり疲れていた。
歩道側では、FM放送のDJが花火の批評をしてて、
その声もかなり音がでかかった。
江ノ島に近づくにつれて
人の混み具合も増してくる。
俺と奈緒が歩いてる、すぐ目の前では
幸雄が麻紀の肩を抱いて歩いてた。
俺はそれに影響されたのか
「手―、つながなーい?」
俺はDJの声にも花火の音にも負けないくらいの声で言ったつもりだったけど、奈緒に
は聞こえてなかった。
「なーにー?、全然聞こえないってー!」
俺はもう一回説明するのも面倒だから勝手に
奈緒の手をとった。
「OK?」
一応了解をとる。
「あ・・・ うん」
自慢じゃねーけど、“手ー”つないだのはこの時が初めてだった。
俺達4人は30分程海岸を歩いていると
花火が高々と打ち上げられた。
「おっきな 音だねー!」
奈緒が俺に向かって言う。
「なにー! きこえねーよ!!!」
「音がおっきいっていったのー!!」
奈緒は砂浜を歩きながら喋って、すっかり疲れていた。
歩道側では、FM放送のDJが花火の批評をしてて、
その声もかなり音がでかかった。
江ノ島に近づくにつれて
人の混み具合も増してくる。
俺と奈緒が歩いてる、すぐ目の前では
幸雄が麻紀の肩を抱いて歩いてた。
俺はそれに影響されたのか
「手―、つながなーい?」
俺はDJの声にも花火の音にも負けないくらいの声で言ったつもりだったけど、奈緒に
は聞こえてなかった。
「なーにー?、全然聞こえないってー!」
俺はもう一回説明するのも面倒だから勝手に
奈緒の手をとった。
「OK?」
一応了解をとる。
「あ・・・ うん」
自慢じゃねーけど、“手ー”つないだのはこの時が初めてだった。



