ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

17時5分

空は赤みがかった紫色にかわってきた。

「エーブリ バーディー!!」

俺と

奈緒と

麻紀と

いっせいに振り向くと

そこには幸雄が両手をあげて

走ってくるところだった。

「幸雄!!」

俺がまっさきに叫んでもやっぱり行く先は

麻紀のところだった。

まるでドラマの1シーンだったよ。

「ごめんな、もうどこにもいかないから。ほんと。元気だった?」

藤沢駅のホーム

1番江ノ島寄りの

一目につかないところで

幸雄は麻紀を抱きしめた。

なんか泣けてきたよ。

「瀬那―。よかったね麻紀。よかった」

奈緒も泣いてた。