ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

だから

俺は奈緒を好きになり始めた頃から、告白するなら

この公園だって決めてた。

そして今

実現されようとしてた。

俺がずっと描いてた理想の日・・・

「瀬那―、ちょっと遠すぎない?!私の気のせい?」

「ババくせーぞー、気のせい、気のせい」

確かに、駅前から30分。

これじゃあ“近い”なんて嘘はいえねーよな。

それに加えて信号は2コ、坂上って下りて、原っぱぬけたら橋渡って・・・

シャレにもなんねーな。

けど、駅から離れてるだけあって、

“本当に藤沢かよ”

って疑っちまうほど静かで。

俺のガラじゃねーけど、すんげー好きな公園だった。

「わあー、きれー」

着いたよっていうまえに先を越された

「だろ」

俺の自慢の場所を

奈緒が理解してくれて

心の底から

やっぱこいつしかいないって実感したよ。