ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「あ…、いいじゃん。すっごくいい。…よく行ったもんね、みんなで」

「誰かさんは岩場で滑ってさー」

「やだあ、もう」

「クラゲとかちいせー魚つかまえたり」

「そうそう、フナムシがうじゃうじゃいて、麻紀泣いちゃって」

「そうそう …ボウリングもいったよな」

「うん」

「洞窟探検とか」

「うん、おっきなヘビの置物があったんだよね」

「それ見てズッコケてー」

「ばっかじゃーん」

「おめーだろ」

「あ、そっかそっか」

「そん時、真っ暗で見えなかったかもしんないけどー」

「なに?!」

「幸雄たち、手ーつないでんの」

「えー?本当!?」

「あの時が初めてだって、手ー握ったの」

「なつかしーねー、もう去年のことなんだぁ沢山あそんだね…」

「これみたら幸雄だって、嫌でも思い出すよな、俺らのこと」

それまで何とも思わなかったのに、この時急にくやしさがこみあげてきたよ」

「瀬那、私と瀬那はこれからも遊ぼうね、ずっと」

「おお」