ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「瀬那!遅い!」

当日、約束の時間を 俺は10分もオーバーしちまった。

「ごめんごめん、後で、お詫びするから」

「当然!」

必要以上に奈緒が怒ってるような気がしたよ。

「なーに、そんな怒ってんだよ?」

「だーって」

「…何だよ」

「瀬那が早くこないからー!」

「だからごめんってー」

「そうじゃなくて!変な兄さんに声かけられちゃったんだよ!!」

「あーっはっは、やるじゃん、ひゅーひゅー」

なんか言ってくれたっていいでしょ!

って今にも言いそうな奈緒の瞳が、かわいく見えてついからかっちまったよ。

「やーねー今日は二人なんだから彼氏みたいなんだから!無責任なこといわないでよー」

「あー そうかよ、後でいーとこ連れてってやろーと思ったのによっ」

「どーせ、やらしーとこなんでしょ!」

「ばーか」

…今日のイベントは一つじゃない、

二つなんだ。

一つは幸雄へのプレゼント選び

それから―、

“奈緒への告白…”