ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「まだまだ」

俺は奈緒と話しながら

幸雄のことを言おうかどうしようか

迷ってた。

「ユックンに何あげたら喜ぶかなあ、ね、瀬那」

「あ、…ああ、そうだな Hな本とか」

「やーだよー」

「なー麻紀さ…なんか言ってなかった?」

「え?まだ考えてないって言ってたけど」

俺が聞きたかったのは

プレゼントのことじゃなかったよ。

この様子じゃ、奈緒は幸雄のこと、知らねーんだなと思った。

下手すりゃ

麻紀も知らねーのかもしれない。

俺は迷ったあげく

話すことにしたよ。

「幸雄どこいるか知ってる?」

「んー 家?」

「…だったらよかったのにな」

「?え?なんか変、ユックンがどうかしたの?」

「幸雄、こっちにいないんだよ。長野県松本市」

「田舎?」