ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「・・・」

「お前が、酒なんか飲んでるからだー、とか、自分のこと棚にあげてよー」

一瞬、幸雄に同情したよ。

けど、何て言ったらいいか思いつかなかった。

「んで―、俺さ―、
“てめーは親父らしいっつうのかよ!”
って言ってぶん殴ったの―
したら、壁まで吹っ飛んじゃって」

俺は想像して聞いた。

「わりーけど、早く別れろよとか思っちゃった。今も思ってんだけど」

「そんなの幸雄が勧めてどうすんだよ」

「好きじゃねーのに一緒にいることねーと思わねー?
俺がそう思ってんだし」

「幸雄がよくても二郎がいんだろ。わかんねーけど、よくねーよ。そういう考え。幸雄―、もうちょっと頑張れよ」

「・・・」