ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

幸雄がやべーんじゃねーかって思ったんだ。

「んーっと。島村きたじゃん」

・・・幸雄の担任だった。

「あっとー、久本と武田かな」

・・・生活指導とサッカー部の顧問だった。

「おま・・、やべーんじゃねーの?」

「あ!、親も来たよ。 二人とも」

・・・当たり前だった。

「平気なのかよ、仕事とか」

「あー。駄目になったらそんでもよかったんだけど―」

「馬鹿言うな・・」

「ふっ、それが平気なんだよ、これがさ。」

幸雄の声が弾んでた。

「親父が頭ペコペコ下げちゃって―、母ちゃんが俺にもやれって言うから3人で頭さげてさ。
で、親父―
俺がパクッて来たやつの金、全部払っちゃって。
先公にも“外には言わないでくれ”とかって約束させちゃって―」

「すげーじゃん」

「んでさぁ、家帰してくれたんだけどよー、親父が途中で飲み屋行っちゃって―」

「ふーん」

「で、俺と母ちゃん何も喋べんねーで、家帰ってさー」

「おー」