「お互い様」
「…俺、不良んなりそ」
「…もう手遅れなんじゃないの?そういう心配って」
「そうかよ!…けどぉ、今の言葉、結構マジだったんだけどね」
「…?、わけわかんねー奴だなぁ」
「俺さあ、この前“ジョブリ”で警察いったじゃん」
「あ~?!」
「げ!いってなかったんだっけ?」
「きいてねーよ、いつ?」
「んーっと、春休み入ってすぐ」
幸雄がよく万引きしてるのは知ってたよ。
聞いたこともあるし、幸雄んちいってみりゃ一目瞭然だった。
普通、ジェルなんて12本も買い置きしねえし、コロンなんかすぐ減るもんじゃねーのに
ミント・ムスクばっかり4,5本置いてあったり・・
ほとんど化粧品っぽいものばかりだったから
幸雄の家は入った途端―
むせるんだよ。
「先公とか呼ばれた?」
幸雄は近くの“定時制”に通う事が決まっていた。
もちろん昼間には仕事。
仕事場も決定してたから、
ジョブリで捕まった、なんて先公が聞いたら、
「…俺、不良んなりそ」
「…もう手遅れなんじゃないの?そういう心配って」
「そうかよ!…けどぉ、今の言葉、結構マジだったんだけどね」
「…?、わけわかんねー奴だなぁ」
「俺さあ、この前“ジョブリ”で警察いったじゃん」
「あ~?!」
「げ!いってなかったんだっけ?」
「きいてねーよ、いつ?」
「んーっと、春休み入ってすぐ」
幸雄がよく万引きしてるのは知ってたよ。
聞いたこともあるし、幸雄んちいってみりゃ一目瞭然だった。
普通、ジェルなんて12本も買い置きしねえし、コロンなんかすぐ減るもんじゃねーのに
ミント・ムスクばっかり4,5本置いてあったり・・
ほとんど化粧品っぽいものばかりだったから
幸雄の家は入った途端―
むせるんだよ。
「先公とか呼ばれた?」
幸雄は近くの“定時制”に通う事が決まっていた。
もちろん昼間には仕事。
仕事場も決定してたから、
ジョブリで捕まった、なんて先公が聞いたら、



