ソウルメイト~男女の親友ってあるの?

「…っるせーな、幸雄だろ?」

「やー、分かってんじゃん。俺ねー今ごきげんなのー、すっげーうれしー、わーはっはっは」

「…なんか あったの?」

「なーに ゆってんのー?俺になんかあると思うー?」

「…あるわけねーか」

幸雄が飲んでる時は

たいてー“やけ”だった。

もちろん集まりなんかがあった時は別だけどね。

「…っるせーな、あっちでやれよ!電話中なんだよ!!」

幸雄は家のやつに怒鳴ってた。

「二郎、またなんかやってんの?」

俺は、弟に怒鳴ったんだと思ったよ。

「…ちげーよ、くそじじい」


幸雄の親父のことだった

幸雄の親父は結構酒飲みらしいよ、

そんでもって酒乱っぽいって聞いた。

そのせーでか
おばさんとよく喧嘩するって言ってたよ。

「…じじい…って、おまえー」

「いいんだよ あんな奴よー」

「…なんか あったろ」